展覧会概要


展覧会のテーマを話し合っている時、こんな話がありました。

「引越しをしようといろんな場所を探しました。
そんな時、心引かれる家を見つけました。
外観はペンキが剥げ落ち、半ば朽ちようとしていましたが
そこに流れる空気が心地よく
わたしたちを待っているようでした。
家の内部は建物と話し合い、私好みに改装をしましたが
外壁は今までの色を再現しようとしました。
残っているペンキのかけらを見つけ、その色になるように・・・。
そうすることで、そこを通る人、近所の人、
そばで畑作業をする人達がその家に暮らすあらたな家族を、
違和感なく迎えてくれると思ったからです。」

モノを作ると、モノとそれを見るものの「間」に対話が生まれます。
その対話は、それぞれ作り手の意図によって変化をします。
それぞれの作品と見るものの「間・ま」を感じて頂きたくて
この展覧会を企画しました。